Yoshino Topics
ヨシノトピックス
事業ストーリー

日本のトラックを、もっとカッコよく。
カインとアベルから物語は始まった。
ファストエレファント事業部 部長
2006年新卒入社
A.N

すべては2018年、ジャパントラックショーから。
元々整備士として入社した私ですが、20代の終わりに一度、退職を経験しています。技術を身に付け、自分の力で勝負したいという野心が芽生えたからです。しかし、独立して1年ほど経った頃、結婚を機に会社に戻る決断をしました。もちろん、安定を求めたということもあります。でも、それ以上に外の世界を知ったことで、「自分は今までやりたいことを発信できていなかっただけだ」と気付かされたのです。ヨシノ自動車は、意志を持って手を挙げれば挑戦させてくれる。そう再認識してからは、整備だけではなくフロント業務や検査員も兼任するようになりました。そんな私に、ある日、社長が「ジャパントラックショーに出展するぞ」と声をかけたのです。トラックショーへの出展は、予算もかかる一大イベントです。私が「本当に出展するんですか?」と確認すると、社長は「出たいから言ってるんだろ」ときつく言いました。それが2018年のことです。
当時、私は通常の整備の傍ら、お客様の要望に応えて海外パーツを取り付けるカスタムを自分の裁量で行っていました。「よし、社長がそう言うなら、やりたいことを全部やってみよう」と、トラックショー開催までの半年間、予算も何も決められていない中で、準備を進めることになりました。コンセプトは『クラブ』。トラックショーでそんなことをやるところは当時ありませんでした。DJを呼び、VIPルームを作り、大きな画面を置いてPVも流しました。ブースだけで1500万円ぐらいかかったかな。良くも悪くも、一番目立つブースでしたね。

カインとアベルがファストエレファントにつながった。
ショーに出展するために私たちが製作したのは、2台のカスタムボルボです。名前は「カインとアベル」。聖書に出てくる兄弟の名前から取りました。黒いボルボは「カイン」、白いボルボは「アベル」。ダークなヒーローとピュアなヒーロー、悪いやつといいやつ、という両極端なテーマを掲げました。黒い方にはマジョーラという高級な塗装を施し、白い方にはファイアーパターンのピンストライプを入れる。1台あたり800万円ぐらいカスタムにかかったと思います。
実は『ファストエレファント』という名前も、この時に生まれました。ショーで流すPVを作る際、「架空の会社名かグループ名を作ろう」という話になったのです。ヨシノ自動車のキャラクターが象なので、アメリカのカスタム番組のようなポップな感じで「ファストエレファントがいいんじゃない?」と。当初は単なるチーム名のつもりでした。
ショーでの反響は私たちの予想を遙かに超えるものでした。来場者が「あのトラックが一番かっこいい」と言ってくださった時は、私たちのセンスが評価されたようで本当に嬉しかったですね。そして驚くことに、その2台を「そのまま購入したい」というお客様が現れたのです。ただのチーム名だったファストエレファントが、事業へと動き出した瞬間でした。
次回は、ファストエレファントの事業化と可能 性についてお伝えする予定です。


